Speeldoos

備忘録

皮肉な効率化

冬になるとバスが遅れることが増える

 

先日は20分ほど遅れてきた

屋根があるバス停ならまだ良かったけど歩道に則した何も無いバス停

そして雪が降っていた

このバス以外帰宅方法がなかったのでコートに蹲るように体を気持ち縮めて動かないようにする これが私が見つけた1番温かさを逃がさない立ち方

イヤフォンで音楽を流して何も考えないようにする 無理だった ずっと寒いな…と考えていた

 

ようやく着いたバスに乗り、これから降りた後もまた外を歩かないといけないのかと憂鬱になりながらスマホを触っていた

こんな日は家に着いたらすぐお風呂に入りたい

冷えた指先が暖を求めていた

きっといつもより気持ちよくなれるだろうと考えたら急いで家に帰ろうと思えた

 

普段であれば家に着いても座って1、2時間目ほどだらけてしまい夜の時間を無駄にする

しかし寒さに直面した私はいつもと少し違った

家に着いてからすぐ米をとぎ炊飯にかける お風呂にお湯をためて着替えを出してお湯が溜まった頃合を見て即座に入った じわっと広がる温かさに眠気が襲ってくる こんなに気持ちいいならたまに寒いのも悪くないかもと手のひらを返す 翌日にはきっと反対のことを言っているだろう

体が温まったのでお風呂から上がり髪を乾かすとちょうど米が炊けた 作り置きをしていたスープとおかずを温め直してご飯を食べる

この時点でいつもより2時間ほど時間に余裕が生まれていることに気づいた

 

以下にいつもの生活が堕落していたものか伺えた

たまにはこんな日も悪くないかもしれない 皮肉なものだった